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INTERVIEW

香川県のランドマークになるような建物をつくる。
学生時代からの夢を叶えている真最中です。

建築本部 建築部 建築課 作業所長

T.K.

2005年度入社

インタビュー内容

総工費186億円という大規模プロジェクト。
会社の代表として、前例のないプロジェクトに抜擢。

「合田工務店の代表として、川田の名前を書いて書類を提出したぞ」。私が新香川県立体育館(仮称)建築の話を上司に持ちかけられたのは2021年の年末。ちょうど自身最大規模の食品工場改修工事をやり遂げ、ほっとしている時のことでした。

この新体育館は、メインアリーナ・サブアリーナ・武道施設と3つの建物で構成されており、スポーツに限らず、香川のにぎわい創出の拠点として期待される中四国最大級の大規模施設です。スーパーゼネコンである大林組をはじめ、菅組、合田工務店の3社が合同で工事を請け負う「ジョイントベンチャー(以下、JV)」のプロジェクトに、合田工務店の主任技術者として私が抜擢されたのです。

創業70年を超える合田工務店の歴史の中でも、前例のない総工費186億円という大規模プロジェクト。期待に胸弾ませながらも、少なからず不安も抱いていました。

建物の土台となる躯体工事を担当。
地盤を掘り起こすと、想定を超える事態に頭を抱える。

2022年の4月に行った近隣の住民説明会では、住民の声に耳を傾けながら、期待の大きさをヒシヒシと感じました。そして住民説明会翌日から工事がスタート。まだ何もない建設予定地を目の前にしながら、設計図面や事務所に設置されたパースをもとに完成イメージを思い描いていました。

私が率いるグループが担当することになったのは、メインアリーナ・サブアリーナ・武道施設それぞれの躯体工事。グループメンバーで手分けして多くの職人さんに指示を出し、鉄骨を建てるための土台となる躯体工事を順序よく進めていくことが役割です。まずは建物を支えるために、最長48mの杭を合計405本打設していく杭打ち工事から取り掛かりましたが、計画は早々に崩れていきました。

海の玄関口でもあるサンポート高松近辺の地盤は、もともと埋め立て地。地盤調査の結果、旧護岸で使用していた巨大な石が想定を超える広範囲に点在していました。石を取り除かなければ、杭を打設することはできない。通常でも1日1本〜2本、3台の重機を使用しても、最短で3ヶ月以上は必要な杭打ち工事がまったく思い通りに進まなかったのです。

頭の中でイメージ出来たことは、実現が可能。
多くの職人たちと計画を共有し、進めていくことが重要。

「まだここまでしか進んでいない、もう間に合わないかも・・・」。現場から疲弊した声が聞こえるようになった時でも、人員配置や工程など、その都度、計画を練り直し、わずかでも希望を伝え続けました。「無理をお願いしなくてはいけないけど、この方法ならきっとできるはず」。プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、弱気な姿は誰にも見せませんでした。常に意識していたのは、「頭の中でイメージ出来たことは、実現が可能」という信念。首の皮一枚でつながっているギリギリの状態でしたが、これまで現場で培ってきた知識・経験を活かして、頭は冷静にイメージを描き続けました。

そして足掛け1年を費やしたメインアリーナの躯体工事が完了。2023年4月25日、晴れて鉄骨をたてる立柱式の日を迎えることができました。香川県の職員、設計担当者、JVのメンバーが集まり、紅白幕を巻いた柱がたてられていく様子を見守りました。これまでの日々を思い出し、少し離れた場所で一人見守っていた私のもとに、次の工程である鉄骨工事担当者がやってきて一言。「あとは任せろ!」。気丈に振る舞っていた私も、さすがに感情を抑えることができませんでした。同時に2024年11月の竣工を目指して、あらためて気が引き締まる瞬間でもありました。

早く帰れる平日や休みの日には、
息子二人と一緒に稽古に励んでいます。

私自身、大学までずっと剣道を続けていたこともあり、息子二人と一緒に稽古ができることに幸せを感じています。平日の早く帰れる時は息子と一緒に道場に通い、休みの日には部活動の引率として、行動することも少なくありません。

学生へのメッセージ

現在は躯体工事担当として奮闘しています。私は学生時代からの夢を叶えている真最中なので、どんなに厳しい事態に陥っても、決して諦めることはありません。今いる若手社員をはじめ、学生の皆さんにも、まわりの人たちに自慢するくらい合田工務店のことを好きになって欲しいと考えています。

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